●001 藍田村獻穀田田植歌 あいだむらけんでんたうえうた 〇ここはあいだよたのよいところ

 表題:藍田村獻穀田田植歌
 読み:あいだむらけんこくでんたうえうた

 収録:新甞祭獻穀記念帖 1921(T.10).11

 記譜:単声(伴奏なし) ハ長調 2/4

 インチピット:ドミファ|ララド|シラファミ|ミファラ|

 曲:民謡?
 詞:犬童球渓(犬童教諭作歌)

 ※ 楽譜には作曲者なし(採譜?)


[詞] ※新甞祭獻穀記念帖より

1.茲(ここ)は藍田よ田のよい所 道の草にも米が實る
2.米よなれなれ此玉苗に 玉の宮居に上がる米
3.上る小鮎もすむ胸川の 水を湛へて早苗とる
4.早苗採る娘の揃ひのきもの 裳裾ぬらすも君の爲
5.君のたん爲玉苗植うる 一粒萬倍よくみのれ
6.みのれ此苗山ほどみのれ 長い小粒も丸い樣に
7.丸い菅笠揃ひの襷 唄に合せて手も揃ふ
8.揃ふ早乙女心も揃ふ 植うる筋目もよく揃ふ
9.心揃へて心に祈る 口にや云はねど岩屋樣
10.岩屋~様願ひをかくる 今年や雨風程々に
11.雨もほどほど風ほどほどに 虫も出來るな日もつづけ
12.日和のつづけば江戸まで晴るる 君も御田を見そなはせ
13.此のや御田の田植もすんで 腰も心ものびのびと


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