●013 秋の名殘 あきのなごり 〇きのうはすずしきなつのしらべ

 表題:秋の名殘[秋の名残]
 読み:あきのなごり

 収録:(A)月刊樂譜 松本樂器発行 1912(T.1).9
    (B)音樂第9巻2号 樂友社 1905(M.38).12 ◎Copy=(Z2)

 記譜:(B)二部合唱(伴奏あり?) ニ長調 3/8

 インチピット:ミ|ソミ|ラソ|ソファ|ミ

 曲:ロシア民謡(露西亜國民歌)
 詞:犬童球渓

 ※(B)楽譜は総譜で低声部は歌詞なし、おそらく伴奏で右手は上声と同じ


[詞] ※音樂第9巻2号より

1.昨日(きのふ)は涼しき夏のしらべ
  かなでし小川にけふはもみぢ
  あきをばのせつゝなれも行(ゆ)くか

2.涼風(すゞかぜ)かよひし森の青葉
  あらしに夜寒(よさむ)の窓をたゝき
  かこつ名ごりの秋をわれに

3.夜毎(よごと)にかれゆく虫のしらべ
  暫(しば)しの我世(わがよ)とくるゝ秋の
  名殘を惜しみてなれもなくか


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