●092 川邊の逍遙 かわべのしょうよう 〇さびしきよいのこころやりに

 表題:川邊の逍遙[川辺の逍遥]
 読み:かわべのしょうよう

 収録:(A)女子音樂教科書 教師用 補習 永井幸次,田中銀之助編 大阪開成館 1911(M.44).4.25=初 ◎Copy=(K4)
    (B)女子音樂教科書 補習 永井幸次,田中銀之助編 大阪開成館 1925(T.14)5版 初版1911(M.44)<現物未確認>

 記譜:(A)単声(声楽伴奏付き) 変ロ長調 3/4 ※声部(歌(一声)・人声伴奏(三声))

 インチピット:ソ|ドシレド|ミドソ|レドミレ

 曲:外國曲
 詞:犬童球渓

 ※093と同じ詞、093は田中銀之助が曲を付けたもの


[詞] ※(A)女子音樂教科書 補習 より

1.淋しき宵の心やりに
  小川のほとりたどり來れば
  流るゝ水は變らざれど
  遥けき昔胸にぞうかぶ

2.笹舟うかべ花をのせて
  流しゝ春を思ひやれば
  霞のとばり遠くへだて
  さゝやくものはただこの小川

3.幼なすさびに裳裾ぬらし
  遊びし夏をおもひうかべ
  其世(そのよ)の友を水にとへば
  こたふるものはただこの小川


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