●166 四季の鳥 しきのとり 〇かすみのおくよりはるはたちて

 表題:四季の鳥
 読み:しきのとり

 収録:滋賀県小學唱歌?<未確認>

 記譜:

 インチピット:

 曲:デルミウグ?
 詞:犬童球渓

 ※樂歌集あり(56)


[詞] ※樂歌集より

1 霞の奥より春は立ちて 野辺にも里にも花は咲きぬ
  みやまの鶯いましもうたへや みそらのひばりよ汝(なんじ)も囀(さへつ)れ

2 皇國(みくに)の夏をば遠く慕ひ いづこの里より汝れは来しか
  みどりの木かげに囁けや郭公 涼しきみそらに舞うや燕子(つばくらめ)

3 涼しき朝ぎり空をとざし 玉如(な)す夜露は月ぞ宿す
  越路のたよりを告げよや初かり 豊けきみのりを喜べ百舌鳥

4 木がらし寒けく森に荒び 木の葉は跡なく散りて落ちぬ
  とまれる烏(からす)よ淋しくあらぬか 群れ居る雀よ塒は如何にぞ
  (注:かなりの改訂・加筆あり、三は蘇武伝&紀友則、四は芭蕉を踏まえて)


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