●234 園のあした そののあした 〇みじかよのさめぬゆめ(ゆめうつつわかぬうち)

 表題:園のあした
 読み:そののあした

 収録:(A)最新唱歌教科書 伴奏附 若狭萬次郎編 交響社 1928(S.3).4.13=初 ◎Copy=(K69)未
    (B)新女子音樂教科書 第3編 若狭萬次郎 共益商社 1932(S.7).9=初 ◎[A3-21],Copy=(K74) ※歌詞では「園の朝」

 記譜:(A)単声(伴奏あり) ヘ長調 3/4
    (B)単声(伴奏なし) ヘ長調 3/4

 インチピット:ソドレ|ミレレソファ|ミドソソドレ

 曲:ブラームス,ヨハネス(Brahms, Johannes)(1833-1897)[ドイツ]
 詞:犬童球渓 ※1928(S.3)作詞

 ※(A)(B)で歌詞が大幅に違うが同曲である
 ※つばめ(268)、思ひ出(079)と同曲


[詞] ※(A)最新唱歌教科書より

(春)
1.短(みじ)か夜の醒めぬ夢 鳴く鳥に喚ばれ
  臥床(ふしど)起き出でて窓あけ見れば 薫れる朝風閨(ねや)にぞ通ひて
  露にぬるる櫻は笑ひ 垂るる絲の柳は招く

2.初霜のおきまさる 朝の庭清め
  心注ぎてし園生(そのふ)を見れば 崇多(けだか)き薫りはあたりをこめつ
  濁り知らぬ白菊笑(ゑ)まひ 金光(ひかり)帶ぶる黄菊はなびく

[詞] ※(B)新女子音樂教科書 第3編より

1.夢現(ゆめうつつ)分かぬ中 鳴く鳥に喚(よ)ばれ
  臥床(ふしど)立ち出でて窓あけ見れば 薫れる朝風閨(ねや)にも通ひて
  露を含む櫻は笑ひて 烟(けむり)帯ぶる柳は招く

2.初霜の仄(ほの)見ゆる 朝の庭清め
  心注ぎてし園生(そのふ)を見れば 崇高(けだか)き薫はあたりをこめつつ
  塵も据えぬ白菊貴(あて)に 金光(ひかり)帶ぶる黄菊も珍(めづら)



(C) Kyukei Kinenkan 2024