●260 月 つき 〇ばんらいいまはたえて

 表題:月
 読み:つき

 収録:大特撰樂譜?<未確認>

 記譜:単声(獨唱)(伴奏付き) ヘ長調 4/4

 インチピット:ソソソ|ドドドレミ|ソファミソソソ|

 曲:ライヒャルト,ヨハン・フリードリヒ(Reichardt, Johann Friedrich)(1752-1814)[ドイツ]
 詞:犬童球渓 ※1927(S.2)作詞


[詞] ※記念館ピース楽譜断片より

1.萬籟(ばんらい)今は絶えてあたりも靜(しづか)に 更けゆく夜こそ今はなつかし
  空ゆく月のかげに庭の面(も)眞白く さながら霜かと見えて ながめもいと寒しや
  鏡と照らす面(おも)に映れる俤(おもかげ) 思へば慕(した)はし
  あはれや隈(くま)なく照らす 月の夜半(よは)

2.大空渡るかりの數さえよむべき 今宵の月のかげ又なく美(うる)はし
  心にかかる雲もあとなく晴れつつ 涯(はて)なく澄みたる空ぞ ながめもいと清しや
  千里(ちさと)の外(ほか)の友の心は一つに 彼(か)れにや映らん
  あはれや隈(くま)なく照らす 月の夜半(よは)


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