●363 晩秋 ばんしゅう 〇うらのはやしのこのはおちてさえだ

 表題:晩秋
 読み:ばんしゅう

 収録:(A)音樂の學習 山本正夫著 大明堂書店 1930(S.5).7.16=初 ◎Copy=(K51)
    (B)音樂新樂譜<未確認>

 記譜:単声(伴奏なし) ハ長調 3/4

 インチピット:ドレ|ミソ|ラドラ|ソ

 曲:不詳([音樂新樂譜]編輯局?)
 詞:犬童球渓


[詞] ※(A)音樂の学習より

1.裏の林の木の葉落ちて 小枝(さえだ)まばらに木々も痩せぬ
  一つ懸かれるからす瓜に 秋の名殘の色ぞ見ゆる

2.聲も夜毎に細り行(ゆ)けど つゞれさすべく針も執らず
  迫る霜夜を如何にしてか 明(あか)し暮さん術(すべ)もなくて

  (秋風にほころびぬらし藤袴 つづりさせてふきりきりすなく 古今)

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